(研究会報告)コース別雇用管理と女性雇用の現在 - 萩原久美子研究室・ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク(2024年1月20日)

https://www.andrew.ac.jp/soken/assets/wr/RS_2.pdf

本報告書は、2024 年1月 20 日、スペースきんとう(東京都文京区)にて開催した研究会「AGC グリーンテック・コース別人事制度の実態」(萩原久美子研究室・ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク東京 共催)の記録である。
日本においては、2018 年の働き方改革関連法の成立により、正社員と非正社員との間の不合理な待遇を禁止する法律が整理・統合された。非正規雇用の不可逆的な増加を
背景に、今後、正社員と非正社員(パート労働者、有期雇用労働者、派遣労働者)という「雇用管理区分」間の格差に法的介入がどこまで実効性をもって対応しうるかが注目されている。今や日本企業がその雇用管理全般に深く埋め込んできた「雇用管理区分」による差別それ自体をその根底から問うべき段階にきている。たとえば正社員というカテゴリー内部に連綿と維持してきた「コース別雇用管理」はその根底に性差別があることは指摘されており、日本における男女賃金格差の要因となってきた。