https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202312050000020.html
★自民党派閥パーティー疑惑は拡大の一途だが、安倍派(清和政策研究会)ではパーティー収入の一部のキックバックを受けながら、政治資金収支報告書には記載しない裏金化が疑われ、二階派(志帥会)の会計担当者も東京地検特捜部の事情聴取を受けている模様。こうなると自民党の裏金づくりの構造との見方もできよう。19年の参院選挙での大型選挙違反となった河井夫妻選挙違反事件や、先月の前法務副大臣・柿沢未途の自民党区議への現金配布発覚など、政治とカネは自民党内で反省も見直しもないことになる。記載漏れ程度の政治資金規正法違反どころではない。脱税・詐欺・横領の刑事事件ならば自民党の体質と言わざるを得ない病巣を抱えていることになる。
★この件が報じられると、元首相・鳩山由紀夫は「パー券の収入の議員の販売ノルマを超えた分を政治資金収支報告書に記載しなかったことがバレて自民党の各派閥が大揺れである」「特に悪質なのが安倍派で、超えた分の議員へのキックバックを議員の政治団体への収入に記載せず議員たちが裏金として使っていたことだ」「安倍派は解散せざるをえないだろう」と踏み込んだ。
★また先ごろ日本維新の会を離党した参院議員・鈴木宗男はブログに「事務処理がこれほど問題になったのであるから、ならば派閥のパーティーはやめた方がよいのではないか」「個人で政治家がパーティーをやり、派閥でやり各都道府県では党主催でパーティーをする。これらにすべて付き合わされている人達も多いことだろう」と指摘。「『派閥のパーティー』を金輪際しないと決めるだけでも国民に理解、評価はされると思うのだが」と書き込んだ。これで野党に勢いがつくとみる向きもあるが、補正予算に賛成したばかりの日本維新の会や国民民主党は、はっきりした態度を示さない。与党と野党の間「ゆ党」の面目躍如か。(K)※敬称略