https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202110200000062.html
★政策討論会などで首相・岸田文雄の発言や説明を聞いていると、自民党の政策や岸田の本音が見えてくる。ことに説明は丁寧だが公明とも違いがはっきりした。18日に開かれた主要9党首の討論ではジェンダー差別の解消などのテーマで公明党を含む他党に比べ自民党だけ際立つ違いを見せた。選択的夫婦別姓を導入する法案やLGBT理解増進法案を来年の通常国会に提出することについて、全党首の中で首相のみが賛成しなかった。
★首相は「多くの国民がどこまで意識が進んでいるのか、しっかり考えていくことが重要なポイントだ」などと説明したが、これは党内向けや自民党支持団体向けの発言だろう。国民に向けてこの程度の認識で発言するのは岸田自身に理解がないか、どこかへの忖度(そんたく)か、自民党がきわめて古い体質の政党に他ならない。
★市民団体が「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト-衆議院選挙2021-」で各党の政策の回答をネットで公開しているが、ここでも自民党は「時間外労働の規制に取り組むことで、8時間働けば当たり前に暮らせるようにするか」「同性婚の法制化に向けて取り組むか」「緊急避妊薬のスイッチOTC化の実現や、薬局で薬剤師の関与のもと処方箋の必要なく購入可能にする取り組みを行うか」「性的同意年齢について、現行の13歳未満から16歳未満までの引き上げを行うか」「高等教育の無償化を目指し、学費の大幅引き下げに取り組むか」「給付型奨学金を大幅に拡充するか」「シスジェンダーとの格差や差別を被るトランスジェンダーの生活・労働環境の実態を調査・把握し、格差・差別の解消に努めるか」「入管収容施設で行われている、送還前提の長期・無期限収容をやめるか」などに反対か条件を付けている。
★「LGBTには生産性がない」「女性はいくらでもうそをつける」などの暴言を吐く議員が比例代表の上位に名を連ねることでもそれは証明される。(K)※敬称略
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みんなの未来を選ぶためのチェックリスト -衆議院選挙2021-