(政界地獄耳) 同じ立憲民主党なのにツイッター議論 - 日刊スポーツ(2020年3月11日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202003110000084.html
https://megalodon.jp/2020-0311-0922-36/https://www.nikkansports.com:443/general/column/jigokumimi/news/202003110000084.html

立憲民主党のいかがわしさは、個々の議員の活躍よりも党代表の枝野幸男と幹事長・福山哲郎の独裁政治だ。安倍批判を繰り返すものの、そのやってる感は安倍政権のそれをしのぐひどさで、参院での予算審議は順調。予算成立後の段取りも既に自民・立憲両党国対委員長森山裕安住淳で既に握り合っているといわれる。

★その二枚舌は党内からも指摘されている首相の非常事態宣言をサポートする立憲の異様な対応からもうかがえる。そもそも首相・安倍晋三が各党に個別に協力要請したという形のやってる感演出も9日夕方までに自民党国対が各党に示した新型インフルエンザ等対策特別措置法の対象とする改正案には党首会談での野党の要求など1つも採用されていない。あの会談は何だったのかとまで言われている始末。ところが立憲は当初から枝野が賛意を表明していた。

★政府は10日午前の閣議で、前日野党に示した案を閣議決定したが、それに同党・山尾志桜里が猛反発する。8日、枝野はツイッターで特措法にある外出自粛要請など行政による「私権制限」について「災害対策基本法に比べ抑制的」としているが山尾は「賛成から逆算しているせいなのか、かなりずさん」とし「報告さえすれば宣言も延長もし放題。宣言や期間や措置の根拠を正すための市民イベントも開催禁止できる。外出自粛要請も、保育園や老人ホームの使用禁止も指示できる」とこちらもツイッターで反論。

★筋は山尾の方が通っているが、せめて事前の国会承認の部分だけでも野党は統一すべきだった。党首会談で野党分断を作られ、まんまと乗ったのが政治音痴の野党第1党だということだ。それにしても同じ党なのに枝野と山尾の議論はなぜツイッターで行われるのか。枝野が議論を党内に広げないからだ。それが劣憲、いや失礼、立憲の独裁的なところではないか。(K)※敬称略