希望の党・玉木代表の“盟友”が離脱…小川淳也衆議院議員 国民民主党に不参加の意向 - KSB瀬戸内海放送(2018年5月6日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180506-00010005-ksbv-l37
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民進党希望の党が合流し、7日に設立大会が開かれる「国民民主党」に、希望の党小川淳也衆議院議員(47)が参加しない意向であることが分かりました。
小川さんは、希望の党玉木雄一郎代表と同じ香川県を選挙区としていて、前回の衆院選では小選挙区で敗れ、比例四国ブロックで復活当選していました
自らの政治信条と玉木氏との「絆」で揺れた
小川さんは、5日夜、香川2区選出で希望の党の代表を務める玉木雄一郎さんと東京都内で会談し、国民民主党には参加せず、無所属で活動する意向を伝えました。
小川さんは、5月1日、KSB瀬戸内海放送の取材に応じ、リベラル派に近い自らの政治信条と、同じ香川で活動してきた玉木さんとの絆の間で揺れ動いていると話していました。
小川淳也さん)
憲法9条、私は2項の改正にはどちらかと言うと反対、消極的な立場。エネルギー政策については 比較的中庸な立場ですけれども、集団的自衛権の行使については極めて慎重な立場です。
そうしたことからすると、野党があえて右派とリベラル派に分かれるとすれば、私の政治信条はリベラル派に近いだろうという思いはあります」
「(玉木さんとは)この狭い香川で、たった2人しかいない同志として十数年行ってきてますので。同じ政党でこれからもやれれば一番いい。
しかし一方で、それが本当に私の政治信条はもとよりですが、香川県有権者の様々なニーズに応えていくことになるのかどうかはよくよく考えなければならない」
決断の背景には選挙区事情も…
2003年、旧民主党から初出馬した小川さん。香川1区で自民党平井卓也議員と激しい選挙戦を繰り広げる中で、社民党との連携を進めてきました。
そして2016年7月の参院選では、民進党が候補者の擁立を取り下げ、全国の一人区で唯一、共産党候補で野党が一本化。小川さんは前面で共産党候補を応援しました。
小川淳也さん)
「香川1区は、都市部のリベラル無党派層が多く、非常に強固な地盤を持たれた対立候補がいらっしゃる。あらゆる野党が違いを乗り越えて一本化できる、一つに固まって協力できるという体制がないと、なかなか多くの有権者、市民の期待に応えられる環境にないものですから。選挙区事情というのは、確かに政治の進路を決めるにあたって重要な要素であることは間違いありません」
前回衆院選では5000票の白票 リベラル票の受け皿に
去年10月の衆院選で小川さんは、希望の党から出馬。「これまで野党共闘を推し進めてきた」として、共産党が候補者擁立を見送り、自民党平井卓也さんと初めての一騎打ちとなりました。
選挙戦では「これまでの信念は変わっていない」と訴え、当時の小池百合子代表の姿勢を批判する場面も見られました。
しかし、リベラル票を十分に取り込めず、平井さんに2000票あまり及ばず、比例復活で当選しました。
小川淳也さん)
「前回の衆院選、香川1区では約5000票の白票があった。2000票差で相手候補に及ばなかったわけですが、5000票の白票の意味については、よくよく反省して考えねばならない」
左右の中間派…「立憲を右に引っ張る努力が必要
小川さんは「いばらの道となることは覚悟の上で、この半年間抱えてきた苦しい矛盾と苦悩を一度リセットしたい」として、当面無所属で活動する方針ですが、将来的に、立憲民主党への合流も見据えています。
小川淳也さん)
「私個人の立場を申し上げれば、やっぱり旧民主党がすごく好きでして、居場所がありました。右派の前原さんと非常に厚い信任関係にありましたし、左派リベラル派の枝野さんとも非常に信頼関係があって、左右の中間派で自分の居場所をすごく見出せる党だったなという気がしています。
もちろんバラバラだとか決められないと言う批判は常にあったんですが、私自身の立場から言うと、左右中間派で、まさに中道の王道を行きたいと思って所属してました。
今後も、右派陣営に所属するのであれば左端。リベラル派陣営に所属するのであれば右端。中道の立場を崩したくないという気持ちがしております」
立憲民主党に対しては、少し左に傾きすぎてるのではないか。反対ばかりで 過激な闘争姿勢じゃないかという心配があると思う。そこは、やっぱりもっともっと立憲党を中道化させて真ん中に引っ張ってくる、右に引っ張ってくるそういう努力は必要。
枝野さんと話をしていると、このことを誰よりも一番自覚しているのは枝野さん本人だなという安心感はあります」