首相「改憲内容や日程、国会議論踏まえ決定」 -日本経済新聞(2018年1月25日)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26113700V20C18A1EAF000/
http://archive.is/2018.01.25-043522/https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26113700V20C18A1EAF000/

安倍晋三首相の施政方針演説など政府4演説への各党代表質問が25日午前、参院本会議でも始まった。首相は憲法改正の手続きに関し「改正の必要性や内容、発議の時期などのスケジュールは、国会の議論や国民的な議論の深まりの中で決まっていくものと思う」との考えを示した。
民進党大塚耕平代表が年内の国会発議を目標とするかなどを質問したことへの答弁。大塚氏は改憲案を巡り「逐条で国民投票を行うことが重要だ」と個別条文ごとに賛否を問うよう求めた。首相は「発議をどう行うかは国会で判断されるものだ」と説明した。
首相は憲法について「この国の形、理想の姿を示すものだ」と強調。「時代の節目にあってどのような国づくりを進めていくか議論を深めるべきときに来ている」と、各党各会派による議論を呼びかけた。
大塚氏に続き、自民党吉田博美参院幹事長が質問に立った。首相は沖縄県の米軍普天間基地宜野湾市)の名護市辺野古への移設について「普天間基地の固定化は絶対に避けなければならない」と指摘し「(沖縄の)理解を得られるよう粘り強く取り組む」と訴えた。2019年4月30日の天皇陛下の退位に向けて「国民の祝福の中でつつがなく行われるよう全力を尽くす」と述べた。