「生前退位」は「歴史の書物にない表現」 皇后さま違和感表明 NHKの反応は…(楊井人文さん) - Y!ニュース(2016年10月22日)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yanaihitofumi/20161022-00063507/

歴史に「イフ」はないが、もし、私たち国民が白紙の状態で天皇陛下のメッセージを聞く機会が持てたなら、メディアもその日おそらく、(継続性よりも断絶性を想起させる)「生前退位」や「退位」という言葉ではなく、(継続性や未来への展望を想起させる)「譲位」という言葉で報じていたかもしれないと思う。
....

私個人としては、天皇陛下の「ご意向」を表すときは「譲位」、制度論の文脈では「退位」という表現がふさわしいのではないかと考えている。
いずれにしても、メディアはえてして一度決めた用語に固執して使い続けがちだが、より適切な表現に改めることができないわけではない。言葉遣いにもっと敏感になり、この機会に立ち止まって再考することを期待したい。