英国反核デモに数千人 ミサイル更新に反対 - 東京新聞(2016年2月29日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201602/CK2016022902000121.html
http://megalodon.jp/2016-0229-1520-23/www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201602/CK2016022902000121.html


【ロンドン=共同】ロンドンで二十七日、英国唯一の核戦力である潜水艦発射型戦略核ミサイル「トライデント」の更新に反対するデモ行進があり、数千人が集まった。第二党の労働党のコービン党首や、第三党のスコットランド民族党(SNP)のスタージョン党首ら野党勢力も参加した。
核戦力更新の議会承認を図る保守党のキャメロン政権に圧力をかけた形。昨年九月に労働党党首となった強硬左派のコービン氏は核放棄が持論で、二十七日のデモでは「英国の非核化を信じている」と訴えた。ただ、核戦力維持を公約してきた同党内では穏健派がコービン氏に反発し、路線転換には至っていない。
トライデントが配備されているスコットランドでは反核世論が優勢で、SNPは核放棄を公約してきた。
政権は少なくとも三百十億ポンド(約四兆九千億円)を投じ、核兵器を搭載する原子力潜水艦四隻を更新する計画。