大津いじめ訴訟、市と両親が和解 不適切な対応など認定 - 朝日新聞(2015年3月17日)

http://www.asahi.com/articles/ASH3F666JH3FPTJB01K.html
http://megalodon.jp/2015-0317-1138-20/www.asahi.com/articles/ASH3F666JH3FPTJB01K.html

いじめを受けて2011年に自殺した大津市立中学校2年の男子生徒(当時13)の両親が起こした損害賠償請求訴訟をめぐり、両親と被告側の同市との和解が17日、大津地裁(山本善彦裁判長)で成立した。地裁がいじめに対する学校側の不適切な対応や市の賠償責任を認定したうえで和解勧告を行い、両親と市側の双方が受け入れを決めた。

勧告で示された和解条項は、教職員が自殺を予見できたのに防げなかったことや、自殺後も学校と市教育委員会が調査に消極的だったことなどに対して市が両親に謝罪する▽市は再発防止の取り組みを継続する――などの内容。賠償金は4100万円相当で、すでに支払われた災害共済給付金2800万円を除く1300万円を市が和解金として支払うとされた。

亡くなった男子生徒の両親は12年2月、市と元同級生側に対して計約7720万円の損害賠償を求め提訴。市側は、13年1月に公表された第三者調査委員会の報告書も踏まえて過失責任を認め、和解を求める姿勢を示してきた。地裁は今年2月に行った和解勧告の中で、生徒は同級生らから殴る蹴るの暴力や、粘着テープを巻き付けられるなどのいじめ行為を受けていたとし、学校側が適切に対応していれば「男子生徒は自死に至らなかった可能性があった」と指摘。市側には生徒の自殺を防げなかったことについて賠償責任があると踏み込んでいた。

関連サイト)
大津、元同級生2人を保護観察 いじめ事件-東京新聞(2014年3月18日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20140318#p4

父親、涙流し「少年院で更生を」=中2いじめ自殺の審判で―大津家裁-時事通信(2014年1月30日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20140204#p1