大津いじめ:市と和解…遺族側受け入れ 元同級生側は継続 - 毎日新聞(2015年3月17日)

http://mainichi.jp/select/news/20150317k0000e040213000c.html
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いじめを受けていた大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が2011年10月に自殺した事件を巡り、遺族側が市と元同級生3人らに損害賠償を求めた訴訟で、遺族側と市が17日、大津地裁(山本善彦裁判長)で和解した。生徒が元同級生から受けたいじめ行為19件を市が認めた上で、自殺を防げなかったことや自殺後の学校や市教委の対応が適切でなかったことを謝罪し、和解金1300万円を支払う。ただ、元同級生側はいずれもいじめ行為を認めておらず、元同級生側との訴訟は継続する。

和解は、13年1月に市の第三者調査委員会が提出した報告書を基に、生徒が殴られたり「死ね」と言われたりするなどのいじめ行為を受けたと認定。教員が自殺を具体的に予見することは十分可能だったとする内容になっている。

その上で、自殺を予防できなかったこと、学校・市教委の原因解明に向けた取り組みが不十分だったことなどについて市が謝罪。災害共済給付金として既に支払われている2800万円とは別に、市が和解金として1300万円を支払うこととした。

また、和解内容を市のホームページで公表し、市が事件後に取り組んできた、いじめ防止に向けた取り組みを今後も継続することなどが盛り込まれた。

訴訟は遺族が12年2月、約7720万円の損害賠償を求めて起こした。市側は当初、いじめと自殺との因果関係は不明として争う姿勢を見せたが、12年7月、「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」という情報を市教委が公表していなかったことが発覚。これを受けて設置された第三者委がいじめが自殺の直接的要因と明記した報告書をまとめたことを踏まえ、13年2月、遺族側に和解を申し入れていた。【田中将隆、竹下理子】