佐世保殺害で弁護団「刑務作業では更生できぬ」-読売新聞(2015年2月10日)

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長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、殺人などの非行事実で家裁送致された少女(16)の付添人を務める弁護団(3人)が10日、医療少年院送致の保護処分を求める意見書を長崎家裁に提出したことを明らかにした。

家裁送致の際の検察側意見は「刑事処分相当」だったという。家裁は同日、少女の観護措置を26日まで延長することを決定。観護措置の期間中に第1回少年審判が開かれる予定。

10日、弁護団は同市内で記者会見を開いた。検察側の「(少女には)刑事責任能力があり、刑事処分が相当」との意見に対し、弁護団は、刑事責任能力については「争う予定はない」と述べた。

その上で「少女の特質を考えると、刑務所で刑務作業を繰り返すだけでは、真の意味の更生ができない恐れが大きい。再非行の防止には、徹底した治療や矯正が必要で、それが可能な施設は、医療少年院をおいて他にない」と主張した。