<佐世保高1殺害>相談電話放置で児相所長ら処分-毎日新聞(2015年2月16日)

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長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、殺人などの非行内容で家裁送致された少女(16)に関する精神科医の相談電話を県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児相)が放置した問題で、県は16日、同日付でセンターの宮崎慶太所長(57)と、男性課長(52)を戒告の懲戒処分とした。県人事課によると課長を20日付で、所長を4月の1日付の異動で更迭する。電話を受けた男性職員(50)は文書訓告とした。

県人事課は処分理由について「相談機関としての役割を十分に果たさなかった」「課長のパワーハラスメント行為が、電話の対応に影響を及ぼした」などとしている。

県が児相の対応の検証結果をまとめた報告書では、精神科医は「(少女が)誰かを殺すのではないか」などと電話で相談したが、児相が関係機関との連携を図るなどの対応をしなかったことについて「緊急性、重大性に対する意識が欠けていた」と結論づけた。また、他機関からの相談を安易に受けないよう部下を叱責するなどしていた課長のパワーハラスメント行為についても「対応に影響したことは否定できない」としていた。【小畑英介】