【政界地獄耳】はぐらかし答弁で疑惑増幅させた小池、らしくない事実上の答弁拒否 - 日刊スポーツ(2024年6月28日)

https://www.nikkansports.com/m/general/column/jigokumimi/news/202406280000091_m.html?mode=all

★24日、ネット番組が主催した東京都知事選主要4候補によるネット討論会で蓮舫から「まさか外苑の再開発の事業者からパーティー券のチケット購入を受けていませんよね」と問われた小池百合子は、「パーティーの開催については、それぞれ法律にのっとった形で公表させていただいている。そのような形で公開もさせていただいているところです」と答えにならない回答。すると石丸伸二が、「今の蓮舫さんの質問はイエスかノーかで答えられるので、イエスかノーかで答えてほしいと、おそらく視聴者全員が思ったと思います。もう1度お願いします」と蓮舫の質問を再質問。小池は「はい。私はこれまで政治のパーティーという形で開かせていただいております。その中にはさまざまな方々から、ご意見を伺うと同時に、ご協力もいただいている。そして、それは法的にのっとってすすめているということでございます」と答えた。
★外苑再開発に関わる三井グループに都庁からの天下りが多数いることはすでに報道されている。少なくとも蓮舫や石丸はこの答弁を既成の政治家のはぐらかしと捉えただろう。そこに追い打ちをかけるように30日付のしんぶん赤旗日曜版が、「小池都知事 規正法違反か パー券購入者数を虚偽記入濃厚」と打ち、「自民党のパーティーを巡る疑惑と同じ構図」とした。また、都知事選でも争点となる「プロジェクションマッピングに2年間で48億5000万円もの税金をつぎ込んでいる」とし、この事業者が東京五輪談合事件で指名停止中の電通の関連会社「電通ライブ」であり、国会議員時代から資金提供を受けているとした。
自民党の裏金事件発覚以来、パーティー券収入のあり方や、献金先との癒着に国民の注目が集まっていることを小池が知らないわけはないはずだ。学歴詐称疑惑と同様、資料が整っているという説明ではない、地に足がついた説明が現職の小池に求められるのは当然だが、自民党の古い政治家のような説明ではかえって疑惑を増幅させてしまう。簡単な質問を事実上の答弁拒否とは小池らしくない。(K)※敬称略

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