【政界地獄耳】自民党内にも「本当に小池支持でいいのか」の声 - 日刊スポーツ(2024年5月31日)

https://www.nikkansports.com/m/general/column/jigokumimi/news/202405310000145_m.html?mode=all

★出馬表明してまだ数日だが、立憲民主党参院議員・蓮舫都知事選出馬表明の勢いとインパクトは計り知れない。何よりも都知事選挙が都民のみならず国民の大きな関心事になったこと。幾多の候補者が挑んでも現職3期目をにらむ小池百合子の壁はさすがに厚いと思われたが、立憲が都内全域で行った都知事世論調査の数字が極めて良いという情報が政界を駆け巡った。実はどの党も行っていることだが、立憲は全国の重点選挙区を含め、調査を今年になってから頻繁に行っている。その結果も軒並み良く、都内の小選挙区では自民党候補に対してダブルスコアで勝っている場合もある。
★丹念に分析すると、浮動票が立憲の候補に流れているだけでなく、自民党支持者の自民党離れが顕著だという。原因は政治とカネだけではなく、インボイス制度への不満など自民党の政策への批判も多いという。自民党政治の劣化を挙げる自民党支持者も多いようだ。立憲はその好調な数字を掲げて他党をけん制し、選挙協力などで優位に立つ場面もある。野党関係者が言う。「立憲の世論調査は『少しげたをはかせているのではないか』というぐらい好調で、これを見たら路線の変更も考慮しないわけにはいかない」と言わせるほどというが、自民党の小池支持も複雑のようだ。
★「都連会長・萩生田光一は小池にしがみつきたいようだが、8年前の都議会自民党と小池には遺恨がある。学歴問題よりも東京五輪残務処理、外苑再開発問題など問題が多い。学歴問題もどこの大学を出たかというより、うそやごまかしがあるのではないかという疑念が払拭できないことが気になる。小池は出馬の態度表明をせず、最後まで自民党との共闘を言わないだろうが、自民党内でも本当に小池支持でいいのかという声がある。公明党も小池でいいのかという空気になっているはずだ」(自民党ベテラン議員)。加えて歴代都知事都民ファーストを支援してきた連合東京すら蓮舫支援に動いている

 

という情報が流れ、事態は風雲急を告げている。(K)※敬称略