【政界地獄耳】頻繁に開かれる「小沢~」の会合 勝手連の広がりは国民の危機感の表れなのか - 日刊スポーツ(2023年10月28日)

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★26日午後7時から文京シビック小ホールで「政権交代を実現する会」結成大会が開かれた。出席者は立憲民主党小沢一郎共産党国対委員長穀田恵二、れいわ新選組国対委員長多ケ谷亮社民党幹事長・服部良一。基調講演は「今政治に何が求められているか」を京都精華大准教授・白井聡が話した。ほかに慶応大学名誉教授・堀茂樹、著述業・菅野完らがあいさつした。また訪ロ中の一水会代表・木村三浩のメッセージが披露された。司会は元浦和市議・評論家の小沢遼子

★なかなか、会のテイストが読み切れないものの、大筋で協力し合って政権交代という目的を果たすべきで一致した。岸田政権の閉塞(へいそく)感を自民党支持者を含めて国民が感じている中、その後の政権を担う“顔”が整わない自民党にとって代わるチャンスがありながら、野党の体たらくにも国民はイラついているという世情を表している会合だ。

★会を代表する弁護士の伊藤章は、会合の冒頭で「この会は9月に結成された『小沢一郎を支持する会』の各グループ10団体が結束して開かれた。野党がバラバラではダメ、小沢が提唱した『オリーブの樹構想』で政権交代を目指すべき。3日前に『しんぶん赤旗』で立憲と共産が次の選挙で共同しようという記事が出た。1歩前進だ。しかし残念なのは立憲民主党の泉代表が『次の選挙で与党の議席を最小化するために力を合わせたい』と非常に消極的な発言は一体どういうことだ。立憲はまだまだ覚悟が足りない。それぞれ各党事情があるだろうが、今日は4党から参加いただいた。今日を出発点として地方にもこの運動を広め、次期総選挙では『国民の生活が第一』の政権の樹立を目標に頑張ろう」と訴えた。確かに都内では小さな「小沢~」の会合が頻繁に開かれており、その結集の会なのがわかる。こういった勝手連が広がるとなかなか手ごわいが、これが国民の危機感の表れと野党議員も与党議員も気づいてほしい。(K)※敬称略