【政界地獄耳】議長サミットが花道か細田博之衆院議長 - 日刊スポーツ(2023年8月31日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202308310000093.html

衆院のホームページによれば9月7日から10日までの日程で第21回G7下院議長会議が東京で開催される。毎年G7開催国の議長が主催する慣例行事だ。7日は衆議院議長主催歓迎レセプション。8日は「ロシアによるウクライナ侵略と国際秩序」と「エネルギー安全保障と国際協調」のテーマでG7下院議長会議が開かれる。その後、衆議院議長主催夕食会。9日は京都視察と衆議院議長主催夕食会。翌日帰国となる。

★参加国はカナダ下院議長・アンソニー・ロタ、フランス国民議会議長・ヤエル・ブロン=ピヴェ、ドイツ連邦議会議長・ベアベル・バース、イタリア下院議長・ロレンツォ・フォンターナ、英国下院議長・リンジー・ホイル、米国下院議長・ケビン・マッカーシー欧州議会議長・ロベルタ・メッツォラ、そしてゲストにウクライナ最高会議議長・ルスラン・ステファンチュークが参加する。ホスト役は衆院議長・細田博之だ。ところが細田熱中症で倒れて入院、8月6日に開かれた原爆死没者慰霊式・平和祈念式を欠席、8月15日の全国戦没者追悼式も欠席。いずれも副議長・海江田万里が代行した。関係者によれば既に退院しており、言葉もはっきりしているが大事をとって休養しているという。

★議長周辺によれば細田はこの議長サミットのホスト役に並々ならぬ意欲を見せているといい、そのために体調を整えているともいわれている。確かにこの会議と夜の夕食会は衆院議長が大きな役割を果たす。まして今回はウクライナの議長まで来日するとなれば、注目がことさら集まることになる。一方別の見方があることを指摘する向きもある。「この大仕事を花道に、秋の国会前に議長退任を申し出るのではないか。最後の仕事として臨む覚悟なのではないか」(政界関係者)。セクハラ疑惑や統一教会との関連など議長以外で話題を振りまいた細田だが、今の心境はいかばかりなものか。(K)※敬称略