【政界地獄耳】芸能界から政治家になった人たちこそ、業界の不透明さにメス入れるべき - 日刊スポーツ(2023年6月22日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202306220000106.html

★背景には16日に成立したLGBT理解増進法があるのだろう。21日、自民党内に40人を超える議員の出席で「全ての女性の安心・安全と女子スポーツの公平性を守る議員連盟」が立ち上がった。発起人代表で党参院幹事長・世耕弘成は同法案に参院本会議で棄権した3人に対して「厳重注意」と甘い処分を科したが「理解増進法の議論の過程で女性の安心・安全が確保されるのかどうかとの懸念が示された」と法案に必ずしも賛成していないことを示唆した。

★今国会中に大きな話題となったのが、日本型METOO運動だ。ジャニーズ事務所の性加害問題や歌舞伎界、宝塚など閉鎖的な世界でのパワハラ、セクハラ、枕営業などをJKT問題というそうだが政界ではこの問題に積極的にメスを入れたり、METOOの問題として取り上げることが少ない。20日立憲民主党ヒアリングに出席した元ジャニーズJr.の中村一也は政府が「7月中旬頃をめどに有識者などからヒアリングを行う」との対応に「これだけ告発者がいるなかで、まだお話聞く必要あります?」「もっと積極的にやって欲しい」と訴えた。

山東昭子(参・自民)、蓮舫(参・立憲)、青木愛(参・立憲)、三原じゅん子(参・自民)、石井苗子(参・維新)、今井絵理子(参・自民)、山本太郎(参・れいわ)、塩村あやか(参・立憲)、生稲晃子(参・自民)、中条きよし(参・維新)※(アナウンサー、キャスター、スポーツ選手などは除く)と参院にはベテランから若手まで、芸能界から政治家になった面々がそろう。それこそ、内部の事情がわかっているからこそ、業界の浄化や不透明さを取り除くことに積極的になってもらいたいが、何も発言もしないとなると、業界のあしき慣習を擁護しているように思われる。または業界側の人間と化しているのではないかと疑われてもしょうがない。この人たちが超党派でまとまってくれたら、だいぶ変わるのではないか。(K)※敬称略