6増案、10日採決の構え=野党「国会休戦」を要請−自民 - 時事ドットコム(2018年7月9日)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070901037&g=pol
http://archive.today/2018.07.09-124401/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070901037&g=pol

参院政治倫理確立・選挙制度特別委員会は9日午後、各党が提出した参院選挙制度改革に関する公職選挙法改正案のうち、全国を11ブロックの大選挙区に統合する公明党案を先行して採決し、否決した。自民党は定数を6増する同党案を含め、残りを10日に採決する構え。一方、立憲民主党などは政府に対し、豪雨災害対応を国会審議に優先するよう要請した。
与野党は9日の同委理事会などで法案の扱いを断続的に協議。自民党は各党案を全て採決するよう提案したが、野党側と折り合えず、最終的に石井浩郎委員長(自民)が公明党案だけ採決することを職権で決めた。
独自案を採決されそうになった日本維新の会は反発し、採決を欠席。この後、石井委員長は10日に委員会を開催することを職権で決めた。自民党は11日にも6増案を衆院に送付し、週内成立を図る考えだ。
立憲と希望の党は9日、石川、福井両選挙区を新たに合区し、埼玉選挙区の定数を2増する2増2減案を共同提出した。採決で残るのは、自民、国民民主、立憲・希望、維新の4案となる。
立憲の枝野幸男氏ら5党1会派の代表は9日、首相官邸菅義偉官房長官を訪ね、安倍晋三首相やカジノを中核とする統合型リゾート(IR)実施法案を所管する石井啓一国土交通相らについて、「災害対応に最優先に取り組むべきだ」と求めた。菅氏は「国会のことは国会で決めてほしい」と答えた。 
立憲などは伊達忠一参院議長にもカジノ法案の審議中断を要請。同氏は「検討する」と述べるにとどめた。参院内閣委は9日の理事懇談会で、カジノ法案の質疑を10日に行うことを柘植芳文委員長(自民)の職権で決定した。