【政界地獄耳】信用できないブレブレ立民泉発言 - 日刊スポーツ(2022年7月21日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202207210000101.html

★元首相・安倍晋三銃撃事件をきっかけに世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党の長年の関係が浮き彫りになっている。その一方、いち早く首相・岸田文雄が国内外や党内外の保守層の取り込みと落ち着かせるため安倍の「国葬」を打ち出したものの、国民の多くが賛同しているとは言い難い。安倍の在任中にうやむやにしたままの事案の決着がついておらず、それを抜きに「国葬」はいかがなものかという声が出ている。

★15日には共産党が「安倍元首相礼賛の『国葬』の実施に反対する」を表明。同日、社民党も「安倍元首相の『国葬』に反対する」を発表。同党党首・福島瑞穂は1975年6月3日の朝日新聞の夕刊を持ち出し、元首相・佐藤栄作の「国葬」に関して、「法的根拠を欠くとして断念」「野党にも配慮」とした記事を示している。れいわ新選組も「国葬により、これまでの政治的失敗を口に出すこともはばかれる空気を作り出し、神格化されるような国葬を行うこと自体がおかしい」とした談話を発表している。ところが、立憲民主党代表・泉健太は14日、「国葬については、その性質から厳粛におこなうものであり、元総理のご冥福を祈りつつ、静かに見守りたい」との談話を発表。同党政調会長小川淳也も「首相としての功績は十分あるので、政府は国葬の判断をしたのだろう」と、受け止める雰囲気と、山花郁夫のように丁寧に意見を述べている議員や辻元清美ツイッターで「安倍元総理の『国葬』に反対します。どんな功績や基準で判断されたのか不透明」としている。泉はここにきて発言がぶれ始めて信用ならない。能力不足の代表と認識せざるをえまい。

★政府は9月27日に日本武道館で開催することで最終調整、閣議決定の運びのようだが、ここでは野党の声に全く耳を傾けないのか。都合のいい国民の声ばかり聞かずに耳の痛い話にも聞く耳を持つべきではないか。(K)※敬称略