【政界地獄耳】自民党、立憲民主党…真相解明が必要な2つのこと - 日刊スポーツ(2022年8月13日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202208130000036.html

★政治の世界で真相解明が必要な分野が2つある。1つは共同通信社が10、11両日に実施した全国緊急電話世論調査でも明快だが旧統一教会自民党国会議員との関わりについて、自民党や党所属議員の「説明が不足している」との回答が89・5%に上った。首相・岸田文雄自民党の逃げ腰の対応に国民がイラついているからだ。秋の国会までうやむやな態度を続ければ国民は忘れると思っているかもしれないが、来月27日には国民の半数近くが反対する元首相・安倍晋三国葬がある。

★つまりこの問題は忘れ去られることがない。正面から受け止めつきあいを断ち切ることが急務で、個々の議員や閣僚が相変わらず関係発覚後、「知らなかった」「今後は気を付ける」のこんにゃく問答レベルでは国民が認めないことに気付いているものの、とぼけ切ろうとする対応に政府自民党に旧統一教会温存方針がにじみ出ていることに不快感を持っているのだ。案の定、副大臣政務官人事も旧統一教会関係議員が7人。教会と無関係議員で内閣を構成することは不可能な中、首相はどう決着つけるのか。

★もう1つ。参院選惨敗の総括を10日の臨時常任幹事会で了承した立憲民主党だが、敗因が「提案型野党」を打ち出した国会対策や改選1人区での候補者調整の遅れなど、すべて党代表・泉健太に起因するものばかりだが、その責任は泉以外の執行部が取り、泉が引き続き指揮を執るというもやもやだ。党内には泉退陣論があるものの声は小さい。月内にも泉以外の執行部が新たな顔ぶれに入れ替わるという。泉は就任した直後、野党ヒアリングの廃止を決め、共産党との野党共闘に強い難色を示し、反対ばかりの野党はだめと提案型野党を打ち出したが、今度も妙なことを言い出しても責任だけ代わりに取るイエスマンで固めるのか。(K)※敬称略