【政界地獄耳】二階派は徹底的に干されるだろう - 日刊スポーツ(2021年10月1日)

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自民党総裁岸田文雄歓喜したのもつかの間、前首相・安倍晋三や副総理兼財務相麻生太郎の自分の内閣のようなごり押しが党税調会長・甘利明の幹事長人事を生んだと考えると、暗雲立ち込めたといえる。中堅議員がいう。「さすがに前総務相高市早苗の幹事長就任を突きつけられ、善後策で甘利になったのだろう。だがスタート人事が政治とカネの問題でスネに傷持つ甘利の起用では国民の失望と野党やマスコミの攻撃の覚悟をすべきだ。

★その高市を主要閣僚でなく、党三役に押し込ませた安倍は満足かも知れないが、せめてもの安倍への反発は総務会長・福田達夫の起用だろう。だが福田にとっては当選3回の総務会長は党のベテラン中堅の餌食になることは必至だ。同じように官房長官萩生田光一に内定報道が出る中、松野博一を起用したのも、安倍への強い反発を見せたといえる。細田派は大混乱に陥り、安倍は派閥に戻ることは難しくなるだろう。この人事の攻防戦は安倍傀儡(かいらい)内閣としか見られないという危機感を見せたということだろう。

★ワクチン相・河野太郎の広報本部長は処遇に困った結果だろう。口の悪い自民党議員は「そのままユーチューバーになればいい」と言い放った。党内の禍根は残るだろう。総裁選で二階派は岸田を無視したために徹底的に干されるだろう。新しい自民党を見せるために、「顔」を変えていくという命題と若手の登用、今までとは違うと国民に感じさせる演出に腐心したことがわかる。だが安倍が満足する党人事や閣僚人事を進めれば進めるほど岸田の説明責任は増え、安倍を守らざるを得なくなる。新しいと感じるのは最初だけ。この人事は滑り出しとしては厳しい評価をせざるを得ない。(K)※敬称略