(地獄耳) 国会議論低調でも…きらりと光る議員はいる - 日刊スポーツ(2020年2月11日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202002110000104.html
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★11日は建国記念の日だ。政治家にも国民にもこの国を思い未来を考える日としたい。立憲民主党政調会長代理・山内康一はリベラル系理論派の1人だが、そのブログは読み応えがある。最近では政党ブロックを解説しているが「現実的なのは政党ブロック(政党連合)による政権交代だ。スウェーデンなどの欧州のいくつかの国では政党ブロックで政権交代を実現した例が見られる。連立政権が当たり前なのが欧州の多くの先進民主主義国の現実」としている。

★「また『民主党政権』という言い方が一般的だが、実際には『民主党社民党国民新党の3党連立政権』というのが正しい表現。3つの政党からなる政党ブロックによって09年の政権交代は実現した。野党にも政党ブロックで政権交代を実現した成功体験がある」と解説するとともに、2大政党は比例代表制があるために現実的ではないと分析する。

★一方で「安倍政権の政権担当能力は高いのか」では「安倍総理はことあるごとに『民主党政権の悪夢』と言い、政権担当能力が高いのは自民党だとアピールする。しかし安倍政権、または自民党政権担当能力(≒政策立案能力)は本当に高いのか? 大ざっぱにいえば株価はあがっても実質賃金はあがらず最低賃金は先進国最低水準。異次元の金融緩和はもう限界だ。デフレ脱却も経済成長も達成できず、インフレターゲット論の有効性は否定された。子どもの貧困の解消には熱心でなく、母子家庭の貧困率は高く、再分配機能が弱体化して格差が拡大している。気候変動対策には後ろ向き。『外交の安倍』というフレーズはもはや皮肉かブラックジョークの域」と喝破している。国会の議論が低調だからといって議員全体がダメなわけではない。きらりと光る議員はいる。(K)※敬称略

 

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政党ブロックで政権交代をめざす方法 - 山内康一ブログ『 蟷螂の斧 』 - (2020年1月26日)
https://www.kou1.info/blog/politics/post-3519


安倍政権の政権担当能力は高いのか? - 山内康一ブログ『 蟷螂の斧 』 - (2020年2月5日)
https://www.kou1.info/blog/politics/post-3531