中高吹奏楽部5割 土曜に5時間活動 文化部活動調査 - 東京新聞(2018年10月14日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201810/CK2018101402000113.html
https://megalodon.jp/2018-1014-1001-45/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201810/CK2018101402000113.html


文化部活動が盛んな中学校・高校を対象とした文化庁の抽出調査で、吹奏楽部の約五割が土曜日に五時間以上活動するなど、一部で練習が長時間に及んでいることが分かった。コンクール出場に向けた準備などが理由とみられる。同庁は、生徒や教員の負担軽減のため策定中の文化部活動に関する指針に、休養日や活動時間に関する目安を盛り込む方針だ。
目立った活動実績がある国公私立の中学・高校を抽出し八〜九月にアンケートを実施。六十八校の三百五十九部から回答を得た。
学校が休みの土曜日に活動している部は、全体の約半数。吹奏楽部は二十七部のうち48・1%が、土曜の平均活動時間が五時間以上だった。演劇部(二十六部)は15・3%、美術・工芸部(三十一部)は9・7%、合唱部(十七部)は5・9%で、吹奏楽部の割合の高さが目立った。
平日の活動状況を全体に尋ねたところ、毎日活動している部が28・1%と最も多く、一日だけが19・8%、二日間が18・4%と続いた。一日当たりの活動時間は一〜二時間未満が52・6%と過半数を占め、二〜三時間未満が30・9%、一時間未満は11・1%だった。
部活動を巡ってはスポーツ庁が今年三月に「週二日以上の休養」などを盛り込んだ運動部活動の指針を策定した。文化庁は、これを参考に「文化部版」の年内策定を目指している。