平塚で「スクール議会」 高校生「議員」市に提言:神奈川 - 東京新聞(2018年8月9日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201808/CK2018080902000137.html
https://megalodon.jp/2018-0809-0952-23/www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201808/CK2018080902000137.html

平塚市在住・在学の高校生が「議員」になり、落合克宏市長と質疑応答する「ひらつかスクール議会」が八日、市役所の市議会議場で開かれた。高校生らは、七夕まつりなど三つのテーマを巡って市の考えや現在の取り組みを問い、生徒同士で討議してまとめた提言を発表した。
平塚青年会議所が、若者に政治に関心を持ってもらおうと企画し、昨年に続いて二回目。募集に応じた二十六人の生徒は「七夕まつりの活性化」「平塚の農業のPR」「観光客が足を運びたくなるような海岸エリア」のテーマ別に委員会をつくり、事前に関係者の話を聞いたほか現地を視察して問題点を調べ、改善策に知恵を絞った。
七夕まつりについては、飾り付けに使われた竹が大量に廃棄されている点に着目。竹を利用した玩具制作や、竹をくりぬいて中に明かりをともす「バンブーアート」の展開などを提案し、市の支援を求めた。
農業の知名度アップでは、高校生が農業体験で生産した農産物を使って料理を作り、イベントで地産地消をPRしたり、農業写真コンテストを開いたりするのが効果的と主張。ふるさと納税の返礼品にももっと活用するよう訴えた。
市外から海岸エリアに訪れる観光客を増やす対策として、「砂の上でも走れる自転車のレンタル」や外国人向けマップの設置、海岸の愛称を市民から公募して付けることなどを提言した。
落合市長は愛称の公募を「新しい発想で興味深い」と評するなど、「それぞれ具体的なアイデアも盛り込まれている。若いパワーがまちづくりの推進に欠かせないと改めて感じた」と語った。 (吉岡潤)