飯塚事件 福岡高裁は再審認めず - NHKニュース(2018年2月6日)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180206/k10011316831000.html

平成4年、福岡県飯塚市で小学生の女の子2人が連れ去られて殺害された事件で、福岡高等裁判所は、すでに死刑が執行された元死刑囚の再審=裁判のやり直しを認めない決定をしました。
平成4年2月、福岡県飯塚市で、小学1年生の女の子2人が登校途中に連れ去られ、殺害されているのが見つかった事件では、当時56歳だった久間三千年元死刑囚が殺人などの罪で起訴されて平成18年に死刑が確定し、その2年後に死刑が執行されました。
元死刑囚は一貫して無実を訴え、家族が再審を請求しましたが、平成26年、福岡地方裁判所は再審を認めない決定をし、弁護団が決定を不服として抗告していました。
これについて、福岡高等裁判所の岡田信裁判長は再審を認めない決定をしました。
これまでの再審の手続きでは、犯人のものとされる血液のDNA鑑定が正しかったかどうかや、被害者の所持品が捨てられた現場近くで元死刑囚の車と同じ特徴の車を見たという目撃証言の信用性などが争点になっていました。
元死刑囚の弁護団は、6日の決定を不服として最高裁判所に抗告する方針です。