首相改憲案 起草委を設置へ 自民・下村幹事長代行 - 毎日新聞(2017年5月14日)

https://mainichi.jp/articles/20170515/k00/00m/010/026000c
http://archive.is/2017.05.15-004132/https://mainichi.jp/articles/20170515/k00/00m/010/026000c

自民党下村博文幹事長代行は14日のNHK番組で、安倍晋三首相(党総裁)が改正憲法の2020年施行を目指すと表明したことを受け、党憲法改正推進本部(保岡興治本部長)の下に起草委員会を設ける考えを示した。
下村氏は、9条1、2項を維持したまま自衛隊を明記する首相の案が、9条に「国防軍」の規定をおく党改憲草案(12年策定)とは異なることに言及。そのうえで、「1、2項と矛盾がない表現を書き込むことで、安保法制との整合性を取るのは必要だ」と述べ、安全保障関連法との整合性を図りながら党内で議論すべきだと指摘した。
これに関連し、党幹部は同日、起草委には改憲草案でも起草委員を務めた石破茂元幹事長も入るべきだとの考えを示した。検討項目としては、9条への自衛隊の明記▽高等教育無償化▽大規模災害時などに国会議員任期を延長する緊急事態条項−−の3項目について案をまとめるよう首相指示を受けたと説明した。起草委の下に、項目ごとに検討チームを作ることも検討するという。【小田中大】