青森・中2自殺 いじめ「極めて濃厚」 市教委が同級生の悪口確認 - 東京新聞(2016年11月7日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016110702000119.html
http://megalodon.jp/2016-1107-1432-45/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016110702000119.html

青森市立中二年の葛西りまさん(13)が八月にいじめ被害を訴えて自殺した問題で、事実関係を調べている市教育委員会の「いじめ防止対策審議会」は六日の記者会見で、いじめの存在は「極めて濃厚」との見解を表明した。同級生らによる悪口を確認したことを理由に挙げた。詳細は月内にも発表したい意向を示した。
審議会によると、中学校の全生徒を対象としたアンケートや、関係者の聞き取りで、りまさんがインターネットや学校内で「うざい」「きもい」「死ね」といった言葉を日常的に言われていたと確認したという。
会長の櫛引素夫(くしびきもとお)青森大教授は「聞き取りをするたびに思わぬ証言が出てくる。(遺族らに)きちんと説明できるよう、さらに調査をしないといけない」と述べた。
審議会は有識者で構成し、いじめの有無や自殺との因果関係などを調べている。九月に初会合を開き、この日は第三回の会合だった。
りまさんは二学期の始業式翌日の八月二十五日、列車に飛び込んで亡くなった。関係者の話では、同級生から無料通信アプリLINE(ライン)で悪口やうわさを流されたことに悩んでおり、スマートフォンに残したメモには「もう耐えられない」などと記していた。
遺族は十月、再発防止を願い、りまさんの実名と写真を公表した。