逮捕時制圧で男性死亡 北海道警が容疑の3警官書類送検 起訴求めず - 北海道新聞(2016年3月17日)

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窒息死「因果関係あるが制圧は適正」

【北見】北見市で2013年2月、男性土木作業員=当時(40)=が道交法違反(一時不停止)容疑で現行犯逮捕された直後に死亡したのは、警察官による制圧行為が原因だったとして、道警は16日、業務上過失致死容疑で、男性巡査部長(51)と男性巡査長(29)を書類送検した。道警は「死亡との因果関係は認められるが、制圧行為自体は適正だった」として2人を処分せず、起訴も求めないという。また、逮捕の際に作業員の額を蹴るなどしたとして、特別公務員暴行陵虐容疑で男性警部補(54)を書類送検し、減給10%1カ月の懲戒処分とした。
巡査部長と巡査長の送検容疑は、13年2月24日午後、作業員を逮捕する際、うつぶせにした作業員に覆いかぶさったり、右膝で背中を押さえつけたりする制圧行為を約4分間続け、窒息死させた疑い。

頭蹴った警部補は特別公務員暴行陵虐容疑
警部補の送検容疑は、作業員の額を数回蹴り、踏みつけた疑い。警部補は「相手が暴れたので感情的になった」と供述しているという。
道警監察官室によると、作業員は窒息死で、頭部には外傷が複数あり、くも膜下出血もあった。
作業員は逮捕前、十勝管内足寄町でワゴン車を運転中、本別署のパトカーに停止を求められたが、一時停止の標識を無視するなどしながら、北見市留辺蘂町まで約80キロにわたり逃走。雪山に衝突し停止した後も、車内で抵抗したため、現場にいた警察官らが引きずり出し制圧、現行犯逮捕した。作業員はその際に意識を失い、死亡した。
書類送検された3人は当時、北見方面本部地域課や北見署などに所属。現場には3人を含めて計13人の警察官がいた。