参院選、9条含め争点 改憲で首相が言及 - 東京新聞(2016年2月4日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201602/CK2016020402000262.html
http://megalodon.jp/2016-0204-2223-41/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201602/CK2016020402000262.html

安倍晋三首相は四日午前の衆院予算委員会で、夏の参院選で戦力の不保持を規定した憲法九条二項の改憲を争点にするかどうかについて「自民党憲法改正を掲げ続けている。党の改憲草案で九条二項は変えていくと示している」と述べた。争点に位置付ける改憲には九条も含まれるとの認識を示したものだ。
首相は三日の予算委で九条二項の改憲の必要性を訴えた。これを踏まえ、民主党大串博志氏が参院選の争点に掲げるかどうかを質問したのに答えた。首相は改憲の必要性に関し「(憲法に)指一本触れてはならないと考え、思考停止になってはならない」と強調した。
自民党内では改憲が具体化した場合、一回目は九条でなく、他党や国民の理解を得やすい条項として「緊急事態条項」の新設などが検討対象に挙がる。
首相も九条の改憲が争点に含まれるとの認識を示す一方で、具体的な改憲条項は「まだ九条について国民的議論が深まっているという現状認識ではない。国民的な議論をいただき支持が高まる中で、どの条項について改正すべきか定まっていくだろう」と、従来の見解を繰り返した。
また衆院の「一票の不平等」是正に向けた選挙制度改革について、首相は「次に行われる選挙できちんと反映されていくことが大切な点だ」との考えを示した。

国会中継民主党 大串博志 衆議院 予算委員会 2016年2月4日