http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150317/CK2015031702000158.html?ref=rank
http://megalodon.jp/2015-0318-1006-57/www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150317/CK2015031702000158.html?ref=rank
手賀沼に流れ込む大堀川の防災調節池(流山市)で高濃度の放射能汚染が本紙調査により判明したことを受け、市は地域住民に注意を促す看板を掲示した。
市は、本紙調査を受けて最も上流にある調整池の遊歩道で空間放射線量を測定。中央部付近で国の長期的な除染目標値である毎時〇・二三マイクロシーベルトを上回っていることを確認し、遊歩道沿いの二カ所に看板を設置した。看板は「この先、空間放射線量が〇・二三マイクロシーベルト(最大値〇・四三四)を超える場所がありますので、長時間の滞留はご遠慮ください」などと注意を呼びかけている。
近くに住む女性は「野草を摘む人やベビーカーの親子も多い。汚染された土は除去したほうがいいと思う」と指摘。別の女性は「四年たっても汚染の数値が高いなんて、福島県だけの問題ではないですね」と話した。
本紙の調査でこの調整池の中央部では、空間線量が除染目標値の二、三倍にまで上がっていることなどが確認された。 (飯田克志)
毎時0・23マイクロシーベルト
http://urx.nu/iyuX東京電力福島第一原発事故による個人の被曝(ひばく)を年1ミリシーベルトまで下げるのが国の長期目標だ。国は、年1ミリを空間線量に換算すると「毎時0・23マイクロシーベルト」になるとし、これより線量が高い地域の除染費用を負担する。多くの自治体は0・23以下に下げることを除染の目標にしているが、国は先月の福島市内での勉強会で「0・23は国費で除染する地域を決める基準で、これ以下に線量を下げるという除染目標ではない」と説明した。
(2014-07-03 朝日新聞 朝刊 福島中会 1地方)