ああ、絶望(前編):エリート集団の裁判所が、「ブラック企業」と呼ばれても仕方がない理由 (1/5) - Business Media 誠(2015年3月2日)

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裁判所の服務規定は明治20年1888年)に作られたもので、休職はもちろん、正式な有給休暇の制度すらないんですよ。それでも、かつての裁判所は、平均的構成員に一定の能力と識見はあったので「優良企業」だったと思いますが、いまの状況では「ブラック企業」と呼ばれても仕方がありません。例えば、組織の中でパワハラやセクハラがあっても、相談する窓口すらないんですから。

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瀬木: 「オレがあのとき書いた判決がダメだったのか」と言いましたが、それも推測なんですよ。異動の理由なんて、誰も言ってくれませんから。おっしゃるとおり、統制のシステムとしては非常に高度で怖いですよ。
以前、最高裁の長官候補だった人が、長官の気に入らない判決を書きました。その結果、最高裁の長官が怒って、その人を長官候補から外したことがありました。

烏賀陽 「あなたは、私の後継者ではない」と。

瀬木: はい。最高裁の判事になっても「上層部に嫌われたら、何かされるかもしれない」という不安が残るんですよ。つまり、最高裁長官にならない限り、いつもそうした不安が残る。そんな組織なので、自由に発言することなんてできませんよね。

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瀬木: 「裁判官もサラリーマンと同じで大変です」という話をしたいのではありません。いまの仕組みがこのまま続けば、そのツケは国民のところに回ってくるかもしれません……ということが言いたいのです。