横浜市教育委員会が映画『標的の村』上映会の後援を取りやめたことについて-映画『標的の村』公式サイト(2015年2月13日)

http://hyoteki.com/news/?p=430
http://megalodon.jp/2015-0214-1121-34/hyoteki.com/news/?p=430

もしも、横浜市教委の石田課長がおっしゃるように「オスプレイ配備についての賛成/反対の判断をしているかのように見える」ことを危惧するのであれば、横 浜市教委自体は「賛成/反対の判断をしているわけではない」ということを「疑問視する声」を寄せた人たちに情理を尽くして説明していただきたいと思いま す。その声に一つ一つ対応することが業務に支障をきたすのであれば、横浜市教委としての見解をHPやSNSなどを通じて表明するなど、現実的な対応策が考 えられるはずです。
また、すくなくとも、大きな政治問題、社会問題が目の前にあるとき、そのような問題を市民が考えるきっかけとなる場をもうけることに対して「後援」をする ことは、市教育委員会にかぎらず、あらゆるパブリックな役割をになう組織・団体として、理にかなったことだと思います。
どうしても中立性を担保する必要があるのであれば、引き算ではなく足し算で、つまり市民がより多様な意見や作品に触れる機会をつくることによって、それを為すべきだと思います。
もしも、僕ら東風が配給している映画作品の上映に関して、今回のようにお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。こういうことって、いろんなプレッシャーや関係性があって、ひとりではなかなか最適解を見いだせないことがよくあります。
だから、僕らには、映画を上映してくれる人たちと、できるかぎり一緒に悩んだり、考えたりする準備があります。
きっと日本国憲法第12条にある「不断の努力」というのは、こういう日々のちょっとした出来事に対して、より公正であろうとする労を厭わない、そういう態度のことを言うのだと思います。

日本国憲法第十二条  この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。