集団的自衛権容認 思慮欠いた政権の暴走-沖縄タイムス(2014年7月2日)

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=75035
http://megalodon.jp/2014-0702-1027-15/www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=75035

集団的自衛権の行使容認に踏み出せば「平和国家」として国際的に認知されてきた日本が失うものの大きさは計り知れない。アフガニスタンで医療や農業の支援活動を続け、沖縄平和賞を受賞した非政府組織(NGO)「ペシャワールの会」の中村哲現地代表はいう。「人道支援に徹してきた日本の一つの時代が終わる」と。欧米のように軍事行動に踏み込まず、日本が民政支援に尽くしてきたからこそ現地での評価が高いのである。集団的自衛権の行使はNGOにも決定的な影響を与える。「『侵略者』の一味と疑われる可能性がある」からだ。

日本は国際社会で憲法9条を生かした多様な平和外交を積極的に推進すべきである。