9条破棄に等しい暴挙 集団的自衛権容認-東京新聞(2014年7月2日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014070202000140.html
http://megalodon.jp/2014-0702-1028-17/www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014070202000140.html

憲法改正を目標に掲げ、「強い日本」を目指す首相の意向が強く働いていることは否定できない。

安保政策見直しは、いずれも自衛隊の軍事的役割と活動領域の拡大につながっている。

その先にあるのは、憲法九条の下、必要最小限度の実力しか持たず、通常の「軍隊」とは違うとされてきた自衛隊の「国軍」化であり、違憲とされてきた「海外での武力の行使」の拡大だろう。

一連の動きは、いずれ実現を目指す憲法改正を先取りし、自衛隊活動に厳しい制限を課してきた九条を骨抜きにするものだ。このことが見過ごされてはならない。