(政界地獄耳) コロナ禍、この面々に任せて大丈夫か - 日刊スポーツ(2020年4月20日)

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★また首相・安倍晋三のポエムのような演説を聞かされ、質問も原稿を見て答えるさまを見せられると、この首相には自分の言葉で国民に語り掛けることは無理なのだなと思う。映画監督・松井久子は「きっとあなたなりには一生懸命頑張っているのでしょう。でも会見を何度聞いても『この人に任せておけば大丈夫』と思えないのです。そんな国民の、辛くて不安な気持がわかりますか」とネットに書き込んだが、ネット民からは「手話の方がおられますが、どのみち原稿読みなのですから字幕出したら良いのでは」と皮肉られた。

★10万円給付騒動で分かったように、新型コロナ担当相・西村康稔は経産官僚の枠から外れず、都知事小池百合子と休業要請や協力金で対決。国から地方に1兆円出させることを取り付けられ、してやられた。ポスト安倍の筆頭格、自民党政調会長岸田文雄は、当初20万円支給の案から給付枠を絞り、代わりに30万とする演出を企てたが失敗。10万円給付が決まると恥ずかしげもなくツイッターに「皆様の暮らしを守るために、自民党としても当初から訴えてきた10万円一律給付を前倒しで実施することを総理が決断しました」と書き込み炎上。ポスト安倍のエントリーから消えたと言えよう。

★副総理兼財務相麻生太郎は一貫して給付金に否定的で「スピードを大事にされるんだったら世帯主をやらないと、奥さんの稼ぎの方が旦那の稼ぎより大きいという家もあるんじゃないの。個別にやり始めたらスピードは間に合いませんよ」「要望される方、手を挙げる方に配る」と国民感情を逆なでし続けた。さすが、自民党が政権から下野した時の首相だと改めて思い出した。彼らがこれからもこのコロナ禍をリードしていくのだと思うと、自民党も本気でこのままでいいのかと考えた方がいい。公明党も10万円給付が決まったからといって安心していてはいけない。「『大分県まで行って神社に参拝したが観光はしていない』。『地元で桜を見る会の参加者を募ったが募集はしていない』と同じ。この人物はこんな類いの世まい言をこの7年間ずっと言ってきた。この国はそういう政治を許してきた」とは小沢一郎事務所のツイートだ。国民はもう気付いている。(K)※敬称略