原発事故より「安全性ばかり強調」国の放射線副読本を市教委回収 - 京都新聞(2019年4月25日)

http://web.archive.org/save/https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20190425000018

文部科学省が全国の小中学校と高校に昨年配布した「放射線副読本」の最新版について、滋賀県野洲市教育委員会が、福島第1原発事故の被災者の心情に配慮せず、安全性を強調していることを問題視し、回収を進めていることが分かった。改訂前に比べ、原発事故の記述よりも日常生活で受ける放射線量などの説明を優先した内容に、福島県からの避難者が憤りを表しているほか、専門家も「放射線被ばくのリスクは大したことがないと思わせる印象操作だ」と批判している。