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辺野古に関する県民投票で43万を超える人が反対の意思を示しました。残念なことに日本政府は辺野古の基地建設を進めています。政治家は人々に諦めを促すのではなく、希望を実現する人であってほしいと強く願います。
一方、座り込みの現場からは「多くの人が座り込めば工事は止まる」「ゲート前に来てください」という呼びかけが聞こえます。私自身フルタイムに加え仕事をかけ持ちしており、なかなか現場に行くことができません。それでも数カ月に1度は足を運ぶようにしています。もし県民投票で反対の票を投じた43万の人が1カ月に1度でも足を運ぶとすれば、すごい数になります。
ネット上で繰り返される反基地運動に対する誹謗(ひぼう)中傷や「参加するとお金がもらえる」などのデマをちょっぴり信じている人は、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
辺野古集落では、新基地建設に反対の人もいれば、条件付き容認の人もいると聞きます。条件付き容認をしている住民の「本当ならない方がいい」という言葉の重みを想像する必要があると感じています。
辺野古に基地ができなければ「平和」運動は大成功でしょうか。北部や離島の多くは、人口流出や働く場の確保など多様な課題を抱えています。もちろん主人公はそこに住む人々ですが、辺野古を含む北部や離島の活性化について、県民全体でもっと知恵を絞る必要があるのではないでしょうか。
辺野古で座り込むのと同時にできることもあると思います。座り込みの帰りに地元で飲食する、日常雑貨を買う等、一人の行動は微力ですがその数が増えれば経済効果を生む可能性があります。政府の不誠実な対応が続く今だからこそ、座り込みの現場と辺野古地域が賑(にぎ)わうことが同時並行で進んでほしいと思います。(玉城福子、大学非常勤講師)