(政界地獄耳)与党に脅威「オリーブの木」 - (2018年10月18日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201810180000194.html
http://archive.today/2018.10.18-011353/https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201810180000194.html

★24日の臨時国会開会を目前に控え、野党の動きがあわただしい。16日、立憲民主党など野党6党派の党首・代表は一堂に集まり会食した。7月に頸椎(けいつい)症性脊髄症の手術をした共産党委員長・志位和夫の「快気祝い」などの名目で集まったが、志位はツイッターで「野党5党・1会派の党首、幹事長・書記局長が懇談。沖縄・玉城デニー知事の誕生、国民民主党玉木代表の就任のお祝い、私の快気祝いを兼ねて(恐縮です)。臨時国会で結束して奮闘すること、参院選で安倍政権を倒すために力を尽くすことを確認しました」と記した。

★一方、17日、立憲民主党は無所属の参院議員・野田国義が会派入りしたことにより、立憲と国民民主党がともに24議席となり参院野党第1党は両党が並んだ。政界関係者が言う。「野党第1党を立憲に取られそうな国民幹部と自由党代表・小沢一郎が同日極秘会談した。国民・新緑風会希望の会(自由・社民)統一会派の話が行われたのだ。しかしこの会談は統一会派で国民は野党第1党を維持するだけでなく、野党共闘ではじかれそうな立場だった国民が小沢と組むことで一気に舞台の中央に躍り出すメリットがある」。

★だが、国民の支持母体は連合右派。小沢嫌い、共産党嫌いがそろう中、すんなりと統一会派となるだろうか。「国民民主党代表・玉木雄一郎はそこまで舵(かじ)を切りきれないかもしれない。だがこの話は連合が仲介にいるのではないか。この国会から安倍政権への攻勢、そして参院選と動きが速い。小沢は少数党から一気に大きく駒を動かすこともできるようになる。与党には当然脅威になる」(野党幹部)。そうなれば自由党をハブの中心に立憲、国民、共産、社民は事実上のオリーブの木に集うことになる。さてどうなるか。(K)※敬称略