「指導者が真実隠せば…民主主義衰退」 米前国務長官政権を批判 - 東京新聞(2018年5月18日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201805/CK2018051802000123.html
https://megalodon.jp/2018-0518-0922-59/www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201805/CK2018051802000123.html

【ワシントン=共同】「指導者が真実を隠し、国民が事実に基づかない『もう一つの事実』を受け入れれば、国民は自由を放棄する道をたどる」。三月に米国務長官を解任されたティラーソン氏が十六日、南部バージニア州の大学の卒業式で演説し、米国の民主主義衰退に警鐘を鳴らした。
ティラーソン氏は、トランプ大統領や政権幹部を名指しこそしなかったが「倫理観や誠実さを失った指導者に市民が立ち向かわなければ、米国の民主主義は衰退していく」と訴えた。米メディアは現政権の体質を痛烈に批判したと報じた。
昨年一月にはトランプ大統領就任式の人出を巡り、コンウェー大統領顧問が、報道機関の伝える事実とは違う「もう一つの事実がある」と主張し物議を醸した。トランプ氏も事実を無視した言動が目立ち、米紙ワシントン・ポストは就任から今年四月末にかけ、うそや事実関係で誤解を招く主張を約三千回繰り返したと分析。一日平均六・五回に当たるという。