http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201804/CK2018042302000127.html
http://web.archive.org/web/20180423031953/http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201804/CK2018042302000127.html
加計(かけ)学園問題では、愛媛県や学園の関係者らと首相官邸で面会した柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「首相案件」と発言したとする同県文書の存在が明らかになった。同様の文書は農林水産省でも見つかり、面会の事実は信憑(しんぴょう)性が高まっている。だが柳瀬氏は「記憶の限りでは会っていない」との主張を続けている。
福田淳一財務次官のセクハラ疑惑では、女性社員が被害を受けたことは事実とするテレビ朝日に対し、福田氏はセクハラを認めないまま辞任を表明した。
公文書の改ざんや隠蔽(いんぺい)も相次いでいる。森友学園への国有地売却を巡る財務省決裁文書の改ざんは、与野党双方から「前代未聞」と非難を受けた。陸上自衛隊の日報問題では、昨年には調査を指示しても出てこなかった日報が、防衛省内に保管されていたことが分かり、隠蔽が発覚した。
これらの疑惑や不祥事の多くは、今も全容解明には程遠い状況が続いている。
文部科学省による前川喜平前次官の授業への「介入」、首相秘書官の国会でのやじなど、五年を超えた長期政権のおごりや緩みが目立つ事態も増えている。
問題の発生は四月に入り加速しており、政権に距離を置く自民党の閣僚経験者の一人は「安倍政権はもう末期状態だ」と指摘する。