日本語学校化する「夜間中学」の残念な実情 前川喜平氏と歌人・鳥居さんが訴える - 東洋経済オンライン(2018年4月1日)

https://toyokeizai.net/articles/-/214218

3月18日、前川氏と鳥居さんによるトークイベントが都内で開催されました。教育問題を中心としたさまざまなことについて語られるなかで、2人が明かした「夜間中学」の現状と課題とは?
夜間中学の問題について、セーラー服の歌人・鳥居さんと、前文部科学事務次官前川喜平氏が語り合います。

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しかし、まだまだ課題は多い。その1つとして前川氏は、憲法第26条「教育を受ける権利、教育の義務」の第2項について、改正したほうがいいと提言。

すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。(憲法第26条2項)

「“保護者は”子どもに教育を受けさせる義務を負う、とありますが、主語を“国は”に書き換えたほうがいい。鳥居さんは保護者がいろいろ変わり、養護施設でも虐待に遭うなどして、その責任が果たされていなかった。学校にも行けなかった。そういうとき、保護者に代わって公的機関が入り、子どもが学校に行けるようにするべきです」
前川氏は、夜間中学が日本語学校化していることも問題視している。現在、夜間中学に通う生徒の約7割が、日本語を知らない外国人。そのため、日本語教育からせざるをえない現状があるという。
「高校や大学に行くため、中学校の教科を学びたいという日本人生徒のニーズ。日本語を学びたいという外国人生徒のニーズ。あまりにも違いすぎて、今の夜間中学は応えられていないんです。先生を増やすとか、日本語教室は別に作るとか、文科省が対応していかないといけない」