小泉元首相 9条改憲、野党協力なしでは困難 - 毎日新聞(2018年1月17日)

https://mainichi.jp/articles/20180118/k00/00m/010/066000c
http://archive.is/2018.01.18-001553/https://mainichi.jp/articles/20180118/k00/00m/010/066000c

自民党小泉純一郎元首相は17日、毎日新聞のインタビューに応じ、安倍晋三首相が2020年までに憲法9条改正を目指していることについて、「9条改正は、野党と話し合って自然に(衆参各院の)3分の2が賛成するような環境が必要だ。強引にやると失敗する。(現時点では野党を巻き込んでいける状況では)ない」と述べ、野党との協力が重要で、それが見られない現状では実現は困難だとの認識を示した。
また安倍氏の党総裁3選について「まだわからない。(安倍氏本人も出馬か否か)間際まで見て決めると言っている。選挙だけは直前にならないとわからない。私だって総裁選で2回負け、3度目もダメだと言われたが勝った」と述べた。
先に自身が発表した原発ゼロ法案に関連して、「議員立法自民党の反対で通らないのはわかっているが、国会で議論すれば、原発推進派が安全性、コスト面で言っていたことがウソとわかる。国民の根強い反原発の声をさらに喚起できれば、次の参院選で争点化できる。そうなると自民党もうかうかしていられなくなる」と語り、19年の参院選を一つのターゲットに、反原発の国民運動を推進していく考えを示した。【倉重篤郎】