(政界地獄耳)国会の品格汚す言葉、足立は全体で解決を - 日刊スポーツ(2017年12月4日)

https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201712040000228.html
https://megalodon.jp/2017-1204-1047-33/https://www.nikkansports.com:443/general/column/jigokumimi/news/201712040000228.html

★言論の府、国会の主役である国会議員の言葉が荒い。言葉の選び方や磨き方、秩序、常識、正義感、品性。ついうっかりとは思えぬ本音や、ご自身の差別感、汚い言葉を意図的に選ぶヘイトスピーチのみならず、下品で相手を怒らせる意図だけで使う者もいる。最近だけでも「何であんな黒いのが好きなんだ」と言い放った前地方創生担当相・山本幸三自民党総務会長・竹下亘の、天皇、皇后両陛下が国賓を迎えて開く宮中晩さん会をめぐり「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(晩さん会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」との発言。
自民党参院議員・元参院副議長・山東昭子が党役員連絡会で「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」も悪気があったかどうかより、相手の気持ちになって考えるべきこと、思いやり、持論や本音をストレートに口に出してしまう思慮のなさ、道徳観、倫理観、そして社会性の欠如だ。心配なのは今挙げた3人は自民党でも一廉(ひとかど)の経験あるベテラン議員ばかりだということだ。
★一方、日本維新の会衆院議員・足立康史の発言を過激と評する者がいるが、それは当たらない。内容はここで紙面を使うことさえはばかられるものだ。国会では既に懲罰動議が5度出され、その都度、党が厳重注意して収めてきたが反省の色なく続け、国会外でもメディアで発言し続けている。メディアは面白がって使っているようだがそれが言論や議論の中での過激さならばともかくも、単なる悪口、誹謗(ひぼう)中傷のレベルだ。気に入らないものにかみつくことで目立つことが目的のようだが、一向に改まらない足立は自民党ベテラン議員たちとは違った問題をはらむ。国会全体で解決すべき問題ではないか。(K)※敬称略

関連サイト)
維新 足立氏「犯罪者」発言を陳謝 衆院文科委理事会 - NHKニュース(2017年12月1日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171201/k10011243231000.html
https://megalodon.jp/2017-1204-1046-20/www3.nhk.or.jp/news/html/20171201/k10011243231000.html