日大東北高 相撲部を無期限休部 全校集会で校長謝罪 - 毎日新聞(2016年12月19日)

http://mainichi.jp/articles/20161219/k00/00e/040/167000c
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日本大学東北高校福島県郡山市)相撲部で顧問を務める20代の男性教員らがハンマーなどを使って部員に暴力行為を繰り返していた問題で、同校は19日、部活動の継続が困難として、相撲部を無期限の休部にした。一方、同校が県の通知に反し、男性教員らの暴力行為について報告を怠っていたことも分かった。
同校によると、松井弘之校長が朝、校長室に相撲部員を集め、休部を伝えた。顧問は19日から自宅謹慎中で、部員は3人在籍している。
暴力行為の未報告については、県によると、2012年に大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒が、顧問からの体罰を苦に自殺した事件を受け、文部科学省が13年に体罰禁止の徹底などを求める通知を各都道府県に出している。県は同年8月、県内の私立小中高校に、体罰の概要▽学校の処置▽今後の対応−−を報告するよう求めていたが、日大東北高は今年7月、男性教員が部員に暴行し、けがをさせたことを把握したにもかかわらず、県に報告していなかった。
県私学・法人課の岡崎拓哉課長は、体罰との認識を示し「事案の性質からして、報告すべき事案だ」と話す一方、松井校長は「この段階で必要ないと判断した」と釈明している。
同校では19日朝、全校集会が開かれ、松井校長は生徒約1400人に経緯を説明したうえで「皆さんに迷惑を掛けて申し訳ない。学校全体で暴力への対策をとっていきたい」と謝罪した。今後、保護者説明会も開く方針。3年生の男子生徒(18)は登校時、「本当にひどいなと思います」と憤っていた。【土江洋範、宮崎稔樹】