「歴史総合」「公共」必修に 学習指導要領の改訂素案 - NHK(2016年5月18日)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160518/k10010525851000.html
http://megalodon.jp/2016-0518-1944-17/www3.nhk.or.jp/news/html/20160518/k10010525851000.html

高校の学習指導要領について文部科学省の審議会は「歴史総合」という新たな必修科目を設けて、18世紀後半から現在にかけての日本と世界の動きを融合させて学ぶことや、「現代社会」を廃止して「公共」という科目を必修化することなどを盛り込んだ改訂の素案を示しました。
中教審中央教育審議会は学習指導要領の改訂を進めていて、18日に開かれた専門部会で高校の教科、「地理歴史」と「公民」の改訂の素案を示しました。
それによりますと、「地理歴史」は現在、「世界史」が必修とされ「日本史」と「地理」はいずれかを選択することになっていますが、新たに「歴史総合」と「地理総合」という必修科目を設けたうえで、「世界史」「日本史」「地理」、それぞれの分野をさらに深める選択科目を作るとしています。
このうち、「歴史総合」では18世紀後半から現在にかけての歴史を大衆化やグローバル化など大きく4つの項目に分け、日本と世界の動きを融合させて学ぶことで、今につながる課題を歴史的に考える力を育てるとしています。
また、「公民」は現在、「現代社会」と「倫理」「政治・経済」の中から1科目選ぶことになっていますが、「公共」という新たな科目を設けて必修にし、「倫理」「政治・経済」を選択科目に、「現代社会」は廃止するという案を示しました。
中教審の専門部会はことし夏ごろをめどに最終的な案をまとめることにしています。