デジタル教科書 2020年度導入案 文科省有識者会議が提示 - 東京新聞(2016年4月24日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201604/CK2016042402000130.html
http://megalodon.jp/2016-0424-1102-44/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201604/CK2016042402000130.html

タブレット端末などを使った「デジタル教科書」の導入を検討する文部科学省有識者会議は二十二日、紙の教科書とデジタル版を併用し、学習内容に応じて一部の授業ではデジタル版のみを使うことを認めるとの報告書案を提示した。次期学習指導要領が実施される二〇二〇年度からを想定。将来的には、紙とデジタル版のいずれかだけを使う選択制も検討する。
報告書案は、音声や動画などを盛り込めるデジタル版は、特に英語や理科で学習効果が見込まれると指摘。紙を主たる教材として使い(1)副教材でデジタル版を使用(2)単元など一部の授業で紙の代わりにデジタル版のみを使用−の二つを認める。
教育効果や健康への影響などを調査した上で、将来的には紙とデジタル版の「選択制を排除すべきではない」とした。
小中学校の紙の教科書は無償だが、併用段階ではデジタル版は無償とせず、負担軽減策の必要性を訴えた。有識者会議は六月に報告書を取りまとめる予定。