「故郷と生きる強い子に」 宮城の統合小 お登紀さん校歌披露 - 東京新聞(2016年2月13日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016021302000141.html
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東日本大震災津波で被災した宮城県東松島市の野蒜(のびる)小など二校が統合し、四月に開校する小学校の校歌が十二日、お披露目された。作詞作曲を手掛けた歌手の加藤登紀子さんも駆け付け、保護者らの前で両校の子ども約百五十人が元気に歌うと、会場は拍手で包まれた。
歌詞は昨夏、新校舎の建設予定地を訪れた加藤さんが、子どもらの話に耳を傾けながら考えた。
「ここはふるさと みんなのふるさと 森も海も川も」という一節もあり、加藤さんは「何があっても故郷と一緒に生きる強い子どもになってほしい」と語った。
野蒜小五年の野田滉弥(こうや)さん(11)は「緊張したけど、みんなで歌えて少しリラックスできた」と笑顔で話した。
統合するのは、いずれも東松島市立の野蒜小と宮戸小。野蒜小は当時、二メートルを超える津波が押し寄せ校舎が全壊。市役所の会議室を間借りして授業を再開し、二〇一二年一月からプレハブの仮設校舎を使っていた。宮戸小は校舎に被害はなかったが、被害に遭った住民が転居するなどして地域の児童数が減っていた。
統合後は「宮野森小学校」として開校する。