「安保法廃止 訴え続けよう」 市民連合が参院選へ共闘呼び掛け - 東京新聞(2016年1月24日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201601/CK2016012402000101.html
http://megalodon.jp/2016-0124-1028-37/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201601/CK2016012402000101.html

今夏の参院選で、安保関連法の廃止を掲げる候補を支援する団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」が二十三日、東京都北区でシンポジウムを開いた。本紙「平和の俳句」選者で俳人金子兜太(とうた)さんが「暴走を続ける安倍政治を許さないという心境。野党や皆さんには頑張ってほしい」と激励。野党各党の議員も「共闘実現のため努力する」と訴えた。 (酒井翔平)
会場には約千三百人が集まり、「イヤな時代をどう押し返すか」をテーマにしたパネルディスカッションでは映画監督の森達也さんが「日本は同調しない者を排除する集団化が進んでいる」と指摘。「集団の同調圧力に屈せず、違う見方があるということを周りに伝えることが大切だ」と強調した。
テレビ局で、安倍政権に批判的なキャスターの降板が取り沙汰されていることに「局内の自主規制や過度な忖度(そんたく)が原因で、ジャーナリズムの自殺だ」と批判した。
「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の中心メンバーで、筑波大大学院生の諏訪原健さんは「本気で勝つと言い続けることが必要。言葉を発信し続けることによって、世の中が変わる」と力を込めた。
市民連合はシールズのほか、「立憲デモクラシーの会」など五団体が呼び掛け、昨年十二月に結成。安保関連法の廃案を求める署名運動や街頭活動を通じて、野党に一人区での候補一本化を呼び掛けている。