シールズメンバーら公聴会に 「一点の曇りなく違憲」 - 東京新聞(2015年9月16日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015091602100003.html
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安全保障関連法案に関する中央公聴会が開かれた十五日、会場となった参院第一委員会室の傍聴席は立ち見まで出た。「シールズ」メンバーの牛田悦正(よしまさ)さん(22)=明治学院大四年=も、傍聴席から仲間の奥田愛基(あき)さん=同=の意見陳述を見守った。
「もしよろしければお話を聞いていただければと思います」。寝ている議員にチクリとくぎを刺した奥田さん。メモを渡してこの発言を促したという牛田さんは「自民党議員は寝ている人が多く、むっとした。国会議員は、大切な仕事なのに」と話す。
奥田さんは陳述で「政治家である前に、一人の人であって。勇気を出して孤独に思考し判断を」と各議員に訴えた。
牛田さんも「国会議員には、法案の是非を、自分の頭で考えて、やれることをやってほしい。僕たちは絶対に法案を止めたい」と話した。
公述人の一人である元最高裁判事の浜田邦夫さんと蓮舫議員(民主)のやりとりが場内をわかせた。
蓮舫議員が、法案の正当性を問うと、浜田さんは「ない」と一蹴。さらに、集団的自衛権の行使について「総理は専守防衛は変わっていないと言うが」との質問に「詭弁(きべん)だと思います」と答えると、議員や傍聴人から笑いが起こった。
参院別館でテレビ中継を見ていた東京都多摩市の無職清水瑞穂さん(69)は、慶大名誉教授の小林節さんの陳述を聞き、「法案は一点の曇りもなく違憲」との思いを深めたという。「強行採決されたら、投票行動で示す」と話し、この日夜開かれた国会前の抗議集会に向かった。 (小形佳奈、小林由比、安藤恭子

関連)
(安保法案) SEALDs・奥田愛基さん中央公聴会に 「路上に出た人々が社会の空気を変えた」(全文)- The Huffington Post(執筆者:吉野太一郎さん)(2015年9月15日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20150915#p18