戦争の実態学び 平和憲法の意味を考える きょう千代田で催し:東京 - 東京新聞(2015年8月7日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150807/CK2015080702000158.html
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東京弁護士会は七日、千代田区霞が関弁護士会館で、戦争の実態を学び、平和憲法の意味を考えるイベントを開く。安全保障関連法案の衆院可決により「戦後七十年の節目に憲法が最大の危機を迎えている」として、同弁護士会は「大人から子どもまで平和について考えるきっかけにしたい」としている。
イベントは二部構成。一部(午後一時〜同四時)は主に中学生が対象で、テーマは「伝える〜昔の子どもから今の子どもへ」。東京大空襲で家族を失ったエッセイスト海老名香葉子さんが自らの戦争体験を語る。子どもの戦意高揚のため少年雑誌の付録にされた軍艦の図鑑、赤紙や千人針、米軍の機関銃の弾が貫通したコンクリート塀などの資料を展示。長年、戦争に関する資料を収集する早稲田大の水島朝穂教授が展示資料の解説をする。
第二部(午後五時十五分〜同八時半)は「伝える〜平和と憲法の意味」がテーマ。改憲派の立場から法案を批判する慶応大の小林節名誉教授、ジャーナリストの堀潤氏、平山正剛・元日弁連会長によるパネルディスカッションを行う。
会場はいずれも弁護士会館二階の講堂「クレオ」。東京弁護士会伊藤茂昭会長は「すべての世代と平和憲法の意味を分かち合いたい」と話している。入場無料。
問い合わせは東京弁護士会人権課=電03(3581)2205=へ。 (加藤益丈)